読書会の様子 2017年

12月16日(土)

『おくの細道』(平泉~尾花沢)

参加者8名

 

・平泉から尾花沢まで、読むことに嬉しさを覚える名文、名場面。旅の醍醐味を感じる。

・虱…の句にやっときた。好きな句だ。

・俳句にふれて改めて言葉の力に驚いた。

・奥が深いなと思いました。自分でも作ってみようかな。

・俳句は難しい…今回は勉強になりました。

・芭蕉の文を読むとますます故事来歴を知らなくてはならないと思う。

・平泉の藤原三代。義経。歴史をもっと知らなくては。

・『おくの細道』を読むと、救われた気分になります。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー11月18日(土)

『陰翳礼讃』谷崎潤一郎

参加者10名

 

・陰翳について色々な角度から実話をとり混ぜた説明に、なるほどと納得しました。

・描写が美しい!

・「障子」の陰翳を感じてのち、このことが日本の文化と関わりを持っているとは!

・面白かった。

・日本の伝統文化を大事に。陰翳を大事に。

・日本の文化について色々学びました。

・いろいろ勉強になった。

・昭和8年の文章なので現在の生活と合わないことも多い。理屈っぽい。

・よく理解できなくて残念でした。

・あまり興味がない内容だった。

 ・ラストの、谷崎自身の文学への決意表明を面白いと思った。

 

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10月21日(土)

『夢いっぱい!昭和の食卓レシピ』「主婦の友社」編

参加者8名

 

・食に関して、改めて考える機会になりました。

・日頃こうして不自由なく食べられることに感謝したいと思います。

・食欲で心も弾む!食にまつわることを大切に考えたいと思いました。

・夢いっぱい!我が家の食卓を改善し、私の手料理を上手に作り伝えたい。

・読書会の課題図書として疑問であったが、面白い話し合いになった。

・普段食べている食べ物について話し合いの中から多くのことを学べた。

・あらためて、食物・食事の大切さを感じる読書会でした。

・今日ほどメンバーの会話が弾んだことはこれまでなかったように思う。

・当たり前に食べている食事…いい勉強になりました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー9月15日(土)

『塩狩峠』三浦綾子

参加者10名

 

・キリスト教が力強く打ち出された文学。内容は力強く、人間の生き方を教えてくれる。

・クリスチャンによる小説という感じがした。反省することがたくさんあった。

・自分の心を反省する機会を持つことができました。

・信夫の愛と信仰に貫かれた生涯が描かれていて、楽しく読んだ。

・「義人なし。一人だになし」。旭川市塩狩峠の三浦綾子文学記念館に一度行ってみたい。

・『氷点』の作家の作品ということで期待して読みました。キリスト教の教えをもう少し知りたいと思った。

・キリスト教の教えが重かった。小説としては大変面白かった。

・読みやすく面白いが、好きにはなれない。最終章に向けて一直線に進んでいく書き方に疑問。

・感心して読めば、まことに優れた伝記ですが。

 

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8月19日(土)

『野』(金色の朝~ボールペン)三浦哲郎

参加者10名

 

・豚の出産シーンで、6年生の男の子がへその緒を親指の爪で切る。「泉」でリツは土の上で出産する。感動しました。

・田舎の生活のどの部分を切り取っても短編小説となりうる話はあると思う。それぞれの題材にオチをつけて小説に仕立ててあるので私には親しみやすかった。

・面白かった。それぞれに生と死、性についてとても分かりやすい文章で書かれていて楽しめました。

・短編小説の傑作かな(どれも満足)!

・大変楽しく読めました。読んでいて、自分の子供の頃のことを思い出すこともありました。

・「金色の朝」「ボールペン」が味わい深かったです。懐かしさを感じました。

・短編の読み物としては最高!楽しく読みました。

・真面目な人が書いた真面目な小説‥‥なんでしょうか?

・悪い人が出てこないし、みな真面目な職業についているし、安心して読めるいい話ばかりなのに、

なぜか底に暗さを感じた。

 

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7月15日(土)

『ムーミン谷の仲間たち』(「春のしらべ」「目に見えない子」)トーベ・ヤンソン

参加者10名

 

・入り口でつまづいて、最終的な結論を出すまでには至りませんでした。

・童話かなと思って読みましたが、子供には理解できなように思いました。

・思ったより奥が深い作品でした。

・あまり興味も監視もなく読み通してしまった。

・楽しく読みました。

・素晴らしい作品。

・登場人物(妖精たち?)が自由自在に活躍し、筋や結論がない。わがまま勝手がよい。

・楽しかった。

・作者の人間に対する洞察力と深い愛を感じた。

 

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6月17日(土)

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和 

参加者11名

 

・面白かった。けれども長続きしない面白さである。あまりにも作りすぎだからだ。

・あの日に戻れたら、父母に会って有難うを言いたい。この年になると両親の有り難さが分かる。

・過去は取り返しがつかないから戻ろうとは思わないが、小説で戻る人の話は面白かった。

・構成が好みではないのであまり興味を持てなく読み終わった。

・過去に戻っても現実は変わらない。それでも「心」が変わる、それで生きやすくなるというお話に納得!

・この喫茶店でコーヒーを飲みたい!ただの第三者で。

・大変楽しく読めました。

・第1話はとても楽しく読めた。第2話~第4話は重い話であまり好きではない。

・第1話~第4話まですべて小説という感じがしない。

 

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5月15日(土)

『しんせかい』山下澄人

参加者12名

 

・器用に書けている作品だと思いました。主人公の感情の変化がうまく読みとれず、少し物足りない印象が残りました。

・あっさりとした、しんせかい。私も30年前のことが書けるのかなあ。

・面白くなかった。芥川賞には期待しないことにします。

・何を読者に伝えたいか。心に響くもの、共感するものが少なかった。

・もっと主役以外の人のストーリーで盛りたてて。最後は「僕」がピカッと光るものにしてほしかった。

・つまらない。青春小説としては物足りない。薄味。芥川賞として強く推せない。不満。

・ついてゆけない小説だと思いました。深みがなく、文章に味がなく、すべってばかりいて面白みがなかった。

・面白い小説ではありました。ただ芥川賞というものに値するかどうかという疑問は残りました。

・「ぼく」が語るものなので、レポートっぽい小説になっている。

・大変面白かった。多く語らぬからこそ、「僕」がよりリアルにせまってきて悲しく、時に苦しく読んだ。若い頃にモラトリアム期間がなかった人には理解しにくいかもしれない。

 

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4月15日(土)

『城の崎にて』志賀直哉

参加者13名

 

・志賀直哉は初めて読みました。短編集なので読みやすく、まるで日記を読んでいるようでした。

・志賀直哉の作品は一篇ごとに好悪が分かれてしまいます。

・志賀直哉の作品はあまり好きではない。

・志賀直哉が小説の神様と言われる理由は今回も分かりませんでした。また挑戦してみます。

・生き物や自然への関心をより身近に置くことで、もしかしたら自分流の短編小説が書けるかな?なんて思いました。

・あまり興味がなかった。他のメンバーの発言を聞くだけで終わってしまった。

・客観的に死を見ている。人間の一生の終わりの場面を見せつけられたような作品である。

・蜂→鼠→蠑螈の生き物を通じて、生と死(キーワード)のことを考える時間を教えてくれたような気がします。

・志賀直哉の作品は、そこはかとない印象。

・いい勉強ななりました。

・いろいろな話題が出て面白かった。

・他者の死を見つめることは、ひるがえって自分の生を感謝することなのかな、と思いました。

 

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3月18日(土)

『おくの細道』(末の松山~石の巻)松尾芭蕉

参加者11名

 

・面白かった。

・この本自体も好きですが、その道をたどって旅をして確認してみたく、時々たずねています。

・今回の旅程はしみじみ楽しめました。

・自分の知らないことを知ることができて楽しかった。

・「末の松山」の中に津波を思わせる歌があって、はっとさせられました。

・芭蕉の味わいや巧みさなど、俳諧の到達点としての精神世界を理解するためには、私は本気で何年も勉強しないと…無理かな。

・あまり興味を感じなかった。

・日本の古典に触れて楽しい時間。一人では理解不能です!

・やっと松島を過ぎました。いろいろな意見が聞けて面白かった。

・毎回少しずつ進むので、だんだん芭蕉の世界が分かるようになり、面白くなってきました。

・これからもっと面白くなりますよ。

 

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2月18日(土)

『大和古寺風物誌』亀井勝一郎

参加者12名

 

・美しい文章。奈良へ行きたくなった。

・仏像の話、面白かったです。

・みんなのいろんな意見が聞けて発見することがあった。いろんな見方があるんだなぁと勉強になりました。

・今回テーマが難しかったけれど、難しいなりに収穫がありました。

・美しい言葉遣いに触れることができてとても嬉しい。

・奈良には観光として2度訪れましたが、今回この本に出会い仏像は美術品として鑑賞するだけでなく、「拝む」ことこそ仏像を見ることなのだと反省しました。

おもしろいお話を伺うことができました。

・大変美しくて的確な言葉遣いが素晴らしいと思いました。

 ・あまり興味も知識もないので皆様の発言を聞くだけでした。

・作者は感受性が豊かな人だと思いました。でも亀井ワールドにはついていけなかった。

・かつて大和の古寺を修学旅行で行ったときの経験が大いに役立った。

 

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1月21日(土)

『濹東奇譚』永井荷風

参加者11名

 

・永井荷風の作品を初めて読みましたが、大変良い物語で楽しく読みました。

・昭和10年頃の話であるも、そんなに昔の感じがしないのは齢のせいかも…。

・日本文学の文章のうつくしさを再確認できました。全作品を読もうかな。

・一途で真っすぐな雪子の行動に何度か感動させられました。

・昭和初期の時代の風情で気持ちの良い作品でした。

・初めて永井荷風の作品を読みました。娼妓街の描写が細かく、お雪との関係が美しく書きあげられていてとても良かったです。

・昭和初期の玉の井の雰囲気が映し出され、私小説にも自然主義にも落ちないよう工夫された耽美主義の小説である。

・永井荷風の作品は初めて読みました。魅力的な文章構成で荷風ファンになりました。

・いい本に出会えました。

・主人公の作家先生が好きになれなかったので、あまり面白くなかった。

・みんなのいろんな意見が聞けてとても勉強になり楽しかった。