読書会の様子 2024年

4月20日(土)

『予告された殺人の記録』G・ガルシア=マルケス

参加者10名

 

・夢のような、でも現実感のある小説でした。楽しく読めました。

・登場人物の複雑な人間関係を把握するのが大変でしたが、圧倒的に面白い作品でした。

・作品の構成が優れている。

・殺人が決まっているところから始まっている構成がとても面白かった。

・登場人物の名を姓名省かず何度も記しているので、ルポとしての客観性・冷静さを示すのに役立っていると思う。

・アンヘラがバヤルド宛ての手紙を書き続けているのが素敵である。

 

・バヤルドが2,000通の手紙を持って現れた本心は何だったろうと思います。

・色々な登場人物の証言を集めても、謎の多い小説でした。改めて読み直したいです。

・偶然に偶然が重なったように見えるが、何らかの必然もあったのかもしれない。

・構成・グロテスクな程のリアリティなど、いろいろ気になることが豊富に書かれているが、読み手がコロンビアのことに不案内すぎて理解があまりできなかったかな?

・コロンビアの風土が分からず、小説のテーマも分からず、分からずが多いが読了してしまった小説でした。

・文章がキビキビして小気味よいしストーリーも分かりやすいが、どの人物にも感情移入できなかった。夢の中の話のようだった。

 

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3月16日(土)

『津軽』太宰治

参加者9名

 

・郷里の土地に住む人々との心の触れ合い、郷土愛、友人愛、優しさ、ユーモアが素晴らしい。

・戦時中とは思えない人々の愛に満ちたあたたかい作品でした。

・太宰治の真骨頂が発揮された作品だと思いました。

・「斜陽」や「人間失格」と違って淡々と書かれていて、一回目に読んだ時は面白さがわからなくて、二回目に読んで読み方を変えて楽しめました。

・太宰の名著「津軽」。彼の人格が一部うかがわれます。

・たけが素っ気なかったわけが語られたとき、グッときました。それなのにその4年後に自殺するなんて人間失格です。

・太宰治の他の作品とは異なり、あまり嫌味を感じない作品だった。

・太宰自身の言葉で書かれた文をもっと読みたかった。

・退屈で眠くなってしまった。太宰の父が実家と同じ間取りで家を建てた話と、ピクニックの話が印象に残った。

・作家は嘘つきでなくてはなれないみたいだけれど、「津軽」の中身はどこまで本当?

 

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2月17日(土)

『もの食う人びと』辺見庸

参加者10名

 

・出だしから食欲の失せる内容がショックだったが、世界各地の食と人とを描いていて、いろいろなことを知ることができた。

・ショッキングなルポルタージュでした。ニュースでは知り得ない現地の人たちの苦しみ、悲しみ。心を痛めました。

・どの話も興味あるものでした。

・知らなかった世界のさまざまな食について知ることができた。

・コーヒーの実から調理加工したコーヒーを、一度飲んでみたいと思いました。

・辺見庸という人の行動力を尊敬する。

・各々の着眼点が違うことが面白かった。

・いろいろな意味で面白い内容だと思っていたのに、お金をかけた取材の結果だなんて言われると、気持ちがしぼんだ。

・比喩が上手すぎ。意地が悪い書きぶりが上手。作者が出会った人々は今ごろ何をしているのだろう、と思った。

・旅行記としては、いま一つ。ルポルタージュとしては、ちょっと。

 

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1月20日(土)

『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン

参加者9名

 

 ・大きい変化はできそうにないけれど、小さな変化はおそれず取り入れていきたい。

・久しぶりに再読しました。納得しました。

・皆さんの読後感はどれも興味深いものでした。ありがとうございました。

・変化を取るとき選択を誤らないことが大事だ。

・私は変化を楽しいと思うので、変化を恐れるヘムの言動が興味深かった。

・人生にほんとうに大切なことは人から教えられなくても自分で体得すべきだ。たとえそれが失敗したとしても。

・変化をする事のこわさを自分自身で本当に考えられない時代なのか?なぜこの本がベストセラーになったのかずっと考えている。

 ・オンラインサロンを開催しているビジネスパーソンが語っていそうな内容だった。

・童話が教育的に感じられたら読まぬが勝ち。

・チーズはどこへ消えた?は読むな。私よりの忠告。